ダイバーシティ&インクルージョン
ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)についての認識を高めることに多くの注目が集まっています。しかし、「実際に組織でどのように実行するか」という部分が欠けていることがあります。デール・カーネギー・東京では、現実的な手段を提供します。重要なのは、まずインクルージョンを獲得することであり、そこから他のすべてを関連づけていきます。
多様な価値観の認識と行動特性
職場におけるダイバーシティの利点は、問題解決の迅速化、より良い意思決定、イノベーションの促進、従業員エンゲージメント、財務業績の改善などです。しかし、ダイバーシティは、真の意味で、包括的な環境に存在する場合にのみ、その可能性を最大限に発揮できます。多様な才能を持つ社員が大切にされ、サポートされていると感じられない組織文化は、必ずや彼らを失うことになるでしょう。今日の日本では、人材の確保はゼロサムゲームであり、どの組織も人材を失うわけにはいきません。
そして、インクルージョンは持続的なダイバーシティを実現するための仕組みです。そのためには、多様な価値観の認識と、コンピテンシーと呼ばれる高い成果につながる行動特性、人間力とコミュニケーション能力が必要です。多様な価値観の認識とは、自分自身と他の人の両方の文化と背景のニュアンスを認識し、評価する能力のことで、すべての人に公平で包括的であることを目指す社会、コミュニティ、組織の中核をなすものです。
私たちは生まれつき、多様性をうまく操る能力を持っているわけではありません。実際、私たちの脳は、他者との違いを不信に思うようにできており、その結果、誰もが自然に偏見を持ってしまいます。そのため、組織やコミュニティの中で効果的で信頼されるリーダーになるためには、まず、文化の学習者になる必要があります。つまり、自分とは異なる背景や文化を持つ人々を効果的に理解し、コミュニケーションをとり、高い成果につながる行動特性を身につける必要があります。これは、自然に身につくものではありませんし、いくら話しても、多様性、公平性、包括性を達成することはできないので、トレーニングが必要となってきます。